

相場戦略研究所
最も儲けた男の話
その男は相場か好きでこの社会に入ったのだが、戦争に行き、復員すると直ちに元の証券会社に戻った。
そして30年たった。
その証券会社は名前こそ変わってはいるが、100年の歴史をもっている。そして、その男はその100年の中で最も儲けた男といわれ、祝福されて退職した。
<中略>
その男が復員してきた頃には、戦前の生き残りの「株に一生を賭けた」という年寄りがまだいたのである。
そういう荒波をくぐってきた人たちに、懇々と、この街で生き、そして売買で成功するには、キワモノやゲテモノ(流行株や材料株)を追わず、銘柄をしぼれ といわれたのだ。
そして定年まで守り通した。だからこそ有終の美をかざれたのである。
問題は銘柄である。
山日鉱(日本鉱業)と同和山(同和鉱業)との二銘柄だけと聞いた。
このふたつとも、現在(1986年ごろ)は派手に動いている。
しかし、動き始めたのはこの2〜3年のこと。この男が退職するまでは、それこそ動かない株の代表といわれたものだったらしい。
それを、100円で買い130円で売りを続けただけなのだ。(林輝太郎著「株式上達セミナー」より)
